どうも、桃農家のgeradeausです。
今回は岡山白桃の中でも晩生品種にあたる瀬戸内白桃について、特徴や食べごろ、追熟についてガッツリ解説していきます。
適切な熟度で食べる瀬戸内白桃はとても甘く想像を絶する美味さですよ!
瀬戸内白桃ってどんな桃?
瀬戸内白桃は1976年に、岡山県山陽町の桃農家の畑で「白桃」の枝がわりとして発見されました。
メインの生産地は岡山ですが、栽培戸数も清水白桃などと比べて少なく希少価値の高い桃と言えます。
成熟期は早いものだと8月中旬のお盆前から、遅いものだと9月上旬まで穫れる比較的成熟期の長い桃となっています。
瀬戸内白桃は日持ちが良い桃で、収穫時の果肉は硬く、追熟によって果肉が柔らかくなります。
また熟すと清水白桃に負けないほどの香り高さがあり、糖度は毎年安定して非常に高く、平均糖度が15度を超すこともあります。
味は熟したものは甘みが強く、食感も非常に滑らかで酸味や渋みは感じません。ただし追熟が足りないものはゴリゴリの食感で甘みも感じにくく、酸味、渋みともに感じることもあります。
晩生品種の割には小玉になりやすい傾向があり、栽培面では摘果を早めに行うことで大玉化をはかったり、生理落下があるので袋掛けを遅くに実施したりします。
瀬戸内白桃のおススメの食べごろ
人によって食感の好みがあるとは思いますが、柔らかく食べたい場合の瀬戸内白桃の食べごろは”桃のてっぺんまで黄色になり、てっぺんを指で押さえて柔らかさを感じてから”になります。
その熟度の桃の外見がこちら。
その熟度で切った瀬戸内白桃がこちらです!
分かるでしょうか、このジューシー感。
まだとろっとろではありませんが、瀬戸内白桃らしい果肉感を少し残しつつ、かなり柔らかく食べられる熟度です。
硬い食感が好きな人はこれより早めに、とろ桃が好きな方はここを基準にもう少し熟らしてもらえればと思います。
晩生の桃は追熟が命です。
桃の追熟についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事も参照してみてください。
まとめ
個人的に瀬戸内白桃は香り高さ、食感のなめらかさから、8月にやってきた清水白桃くらいのイメージです。糖度が高い分、他の風味とのバランスという点では清水白桃に引けを取るでしょうが、糖度と香りがもたらす幸福感は飛び抜けています。
瀬戸内白桃は白桃の枝がわり、清水白桃は白桃と岡山3号の交配種。親が同じなので色々と似ているのかなという印象ですね。(個人の感想です)
それでは、美味しい桃を楽しんでくださいね!
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