庭に亀用の池を作って最後の仕上げに濾過槽を作りました。
色んな方の作り方を参考にして、自分なりに考えて最もメンテナンス頻度が低くなるんじゃないかという方法を見つけたので紹介してみます。
geradeaus式3段濾過槽の構造
理解しやすいようにざっくりとですが図で説明します。
濃い水色が水位で、薄い水色が想定している水の流れです。
一番上が沈殿槽で最も大きなゴミを取り除きます。ポンプから吸水された水は沈殿槽の底にたまり、比較的綺麗な上澄みの水だけが2層目の物理フィルターへと送られていきます。
2層目は物理フィルターとろ材による濾過。ここでは鉢底石を使用しています。鉢底石は多孔質なので、バクテリアが住み着いてくれることを期待して使用しています。
3層目は再度ろ材による濾過で、小さい砂利を使用して濾過しています。ちなみに牡蠣殻もこの層に入れてみています。
いろいろ調べると、多くの方がこの下段2層の構造で濾過槽を作られていました。
が、このままだと物理フィルターの洗濯頻度、交換頻度が上がると思い沈殿槽の導入をしてみました。
沈殿槽つき3段濾過槽の作り方
まずは材料の紹介です。
材料
収納ケース×3
水栓ソケット(TS WS 16)×4
バルブソケット(TS VS 16)×4
パッキン(内径 20mm)×4
塩ビパイプ 1m (VP16)×1
ボールバルブ×1
継ぎ手チーズ(TST16)×1
継ぎ手チーズ(TSL16)×2
塩ビキャップ(TSC16)×2
加工に使う道具
電動ドライバー
ホールソー(20mm)
先に失敗だったなーと思ったことを書いておきますが、収納ケースは少々金額が高くなっても、しっかりとしたものを選んでおいた方が良いです。
加工したときに割れたり、内側から水圧がかかって変形したりで、あまりいいことが無いです(汗
さぁそれでは作っていきます!
まずは必要な場所に穴あけをしていきます。
その穴にパッキンをしたバルブソケットを差し込み、水栓ソケットを取り付けます。
ちなみに今作っているのは沈殿槽のドレンパーツです。
次は2層目と接続する箇所。
底のど真ん中に穴を開けていきます。写真はソケットを仮置きして油性マジックでど真ん中に印を付けています。
穴が開けたら同様に水栓ソケットとバルブソケットを接続します。
2層目のフタに穴を開けていきます。この時の穴はパイプさえ通ればどんなサイズでも大丈夫です。
次に物理フィルター前の排水パーツを作っていきます。
物理フィルターにまんべんなく排水できるように、塩ビパイプに穴を開けていきます。
穴の径と数はポンプの流量によるところが大きいと思うので、正解を求めるのは難しいと思います。
が、とりあえず今回は5mmの穴を適当な間隔で開けていく事にしました。
最終的にこんな形にして1層目から続くソケットに接続します。
ここからも一つ一つ解説しても良いんですが、後は同じことの繰り返しになるので完成したものの画像で判断してみてください。最初の図も見るともう簡単に作れると思います。
ここにろ材を入れていきます。
まずは洗濯ネットに投入!洗濯ネットに入れておいた方が、今後ろ材を洗う時に取り扱いやすいです。
ろ材として使用する前に汚れを落としておきます。
そして2層目に投入。パイプはろ材より少し低いくらいにしておきます。
ろ材の上に物理フィルターをセットしたら2層目は完成です。
同じような手順で3層目のろ材も投入したら、遂に沈殿槽付きの濾過槽の完成です!
まとめ
沈殿槽の効果はすさまじく、大きなゴミは全くと言っていいほど2層目に来ないため、フィルターの手入れはほとんどする必要がありません。
作ってから1か月経ったので掃除しましたが、目に見えるサイズのゴミはポンプに誤って吸い込まれてしまったヌマエビくらいなものでした。
池の完成からしばらくは水草のゴミがあったり、そこに苔が生えていってそんなに良い水質ではなかったのですが、タニシを投入して以来はかなりキレイに保たれています。
今後は1か月どころかさらに長期間のノーメンテナンスも可能になるのではと期待しています。
濾過槽の様子などは今後も何かあったらお知らせしていきたいと思います!
ぜひ沈殿槽付きの濾過槽を作ってみてくださいね。
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