各地で大きな被害をもたらした平成30年7月豪雨。
発生から2週間が経過しますが、依然豪雨が残した爪痕は大きく残ったままとなっています。
ここ吉備路地域も2日間でおよそ300ミリ弱の雨が降り、いまだかつてない甚大な被害が出ました。
場所は私が管理している圃場がある山。
総社市宿にある龍王山です。
大昔から水の神が山頂に祭られており、水が多い山ということで知られていたようです。
今回この龍王山が4か所土砂崩れを起こし、うち2つが土石流となって山の麓にある桃園を襲いました。
災害の3週間前まではこのように桃の若木が植わっていたのですが、見る影もありません。
土石流で流された木々が道路を挟んで建っていた小屋に直撃し、積み重なっています。
小屋の外壁を突き破り、中まで土砂が流入していました。
相当大きな木も根っこごと流されてきています。
被害はさらに下の園まで及びます。
大量の土砂が株元へと覆いかぶさっています。
数えたところ道路から7枚下の圃場まで土砂の流入が確認できました。
設置していたイノシシ対策のワイヤーメッシュも大破しています。
被害から約2週間。
株元に土砂が被さった木は根が呼吸できず、徐々に枯れ始める兆候を見せています。
私の事を言うと来年の5月いっぱいで研修が終わるので、研修の一環として管理していたこの圃場を譲っていただき、その年の夏には収穫ができる予定で就農に向けた準備を進めていたのですが、ここにきて約70本中40本が被害にあう結果となりました。
災害から少ししてから斎藤農水相が視察に来られ、「意欲のある人がまたここで頑張ろうと思える対処をするのが一番」とおっしゃいました。
親方農家をはじめ、地域の農業仲間の手を借りようやくここまでの桃園になってきていたので、やはりここの地で桃を作りたいという思いは強くあります。
ただ現状ではまたいつ災害が起きてもおかしくない場所になってしまったので、そのような場所に桃をもう一度植えることは難しいでしょう。
なんとか復旧の事業として砂防ダムなどの対策を取っていただき、いつの日かここにまた桃を植えられる日がくることを願っています。
ただし願うばかりでは仕方ないので、それまでに取り急ぎ新植できる場所を探したり、空きそうな成木園の情報を集めたり、来年以降はお金がなければバイトしたり、当面は忙しい日々を送ることになりそうです。
災害に負けない!
コメント
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その後の桃園はどうですか?
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> ざこてぃっしゅさん
復旧は国の補助などを受けて行うので、自分での作業は基本しないことになっていて、桃園は依然災害当日とほぼ変わらない姿です。復旧には数年単位で時間がかかると思われます。