どうも、桃農家のgeradeausです。
今回は岡山白桃の中でも極晩生品種にあたる恵白について、特徴や食べごろ、追熟についてガッツリ解説していきます。
適切な熟度で食べる恵白はもはやスイーツの域です!
恵白ってどんな桃?
恵白は千種白鳳と川中島白桃の掛け合わせで生まれた桃で、熟期は8月下旬~9月上中旬、若木のうちから大玉になり糖度も高いという優秀な品種です。
マイナスの特徴としては縫合線が汚くなりやすい、糖度が高すぎるために裂皮(そばかす)が出やすいという、見た目が他の桃と比べ綺麗になりにくい特徴があります。
成熟期は早いものだと8月中旬のお盆前から、遅いものだと9月上~中旬まで穫れる比較的成熟期の長い桃となっています。
恵白は日持ちが抜群に良い桃で、収穫時の果肉はとても硬いですが、適切な追熟によって果肉が柔らかくなります。
熟らすと非常に甘い香りを放ちます。糖度は毎年安定して非常に高く、平均糖度が15度を超すことも多々あります。
味は熟したものは甘みが強く、ものによっては渋みは存在するものの酸味は全く感じません。ただし追熟が足りないものはゴリゴリの食感で、ナシを食べているかのように感じます。さらに収穫適期より早く収穫されたものは、色は白くなっていても酸味、渋み、青臭さ、えぐみを感じやすいです。
美味しい恵白を選びたい方、恵白のことをもっと知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
恵白のおススメの食べごろ
人によって食感の好みがあるとは思いますが、柔らかく食べたい場合の恵白の食べごろは”桃のてっぺんまでクリーム色になり、てっぺんを指で押さえて柔らかさを感じてから”になります。
その熟度を超し、てっぺんに指の後がつく「限界」まで熟らした恵白の外見がこちら。
指で押したビフォーアフターの写真です。
この熟度で切った恵白がこちらです!
分かるでしょうか、このとろとろ具合。
硬い桃という印象は吹き飛んだでしょうか?
これはかなり熟れているので、果肉の色が少し茶色がかっていますが味は非常に美味しいです。
もはや暴力的な甘さです!
硬い食感が好きな人はこれより早めに、とろ桃が好きな方はここを限界に食べてもらえればと思います。
ちなみに恵白は熟れても指で皮をめくるのには適していませんので、包丁で剥くのが良いです。
晩生の桃は追熟が命です。
桃の追熟についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事も参照してみてください。
まとめ
恵白は岡山白桃の中でもトップクラスの甘さを持つ白桃で、もはや味覚での感じ方はジャムやコンポートの域です。
甘すぎるくらいなので、ストレートの紅茶など、さっぱりした飲み物は最高のマリアージュだと思います。
恵白は熟れるペースが非常にゆっくりなので、硬くゴリゴリのうちに食べてしまう方が多く、まだまだ正当な評価を受けられていないのが現実です。
すぐに腐るものではないので、何個かある場合はこの記事を参考に色んな熟度で味わってみてください。
それでは美味しい桃を楽しんでくださいね!
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